

イメージフォーラムで鑑賞した。

この記事は映画の感想や評価ではなく、私自身の創作活動に影響を与えたい要素と、純粋に「好き」だと感じた部分を見出すために書いている、ナカデミー賞用の記録である。制作のための研究アーカイブとして公開しており、サイト運営の一環として広告も掲載している。
鑑賞の経緯
何年か前にイメージフォーラムで『ジャッリカットゥ 牛の怒り』を観て、いたく気に入った。その監督の映画が上映されると聞いて、『マライコッタイ・ヴァーリバン』を観た。
マラヤーラム語映画としての距離感
若い頃に広東語教室に通っていたので、広東話と普通話の違いくらいは分かるつもりでいる。しかし、この映画がマラヤーラム語映画だと言われても、タミール語と話し言葉の音が少し違うかな、と思う程度で、実際にはほとんど分からない。ただ、文字がタミール語と明らかに違うことだけは分かった。その「分からなさ」自体が新鮮だった。
名前・造形・親近感
主人公の名前はマライコッタイ・ヴァーリバン。劇中で何度もマライコッタイ・ヴァーリバンと連呼されるので、声に出して言いたい日本語(マラヤーラム語)ナンバーワンである。主人公の髭面のお団子ヘアが、自分もお団子ヘアなので親近感がわく。
映像設計と群衆表現
この映画は、なんといっても映像が美しい。色彩や構図が印象に残るし、編集もうまい。『ジャッリカットゥ 牛の怒り』のときも思ったが、エキストラの数がとにかく多い。画面の中にどれだけ人がいるんだよ、と思うほどで、お祭りのシーンなどもCGで人を増やしているようには見えなかった。
旅・バトル・上映時間
主人公は強く、旅をしながら各地でさまざまな登場人物と関わっていく。旅先ごとに対戦があり、バトルもアート性が高く、美しいシーンが多い。そうした旅と対戦を一つひとつ描いていく構成のため、上映時間は長い。終わったかと思ったら、物語はさらに新しい展開を見せ、その流れも大変にそそられた。嬉しい悲鳴ではあるが、おじさんなのでトイレの心配をしつつ鑑賞した。
それにしても、冬のイメージフォーラムは寒い。上映中は上着で体を覆いながら観ていた。




