

TOHOシネマズ新宿で鑑賞。
この記事は映画の感想や評価を目的としたものではなく、私自身の創作活動に影響を与えたい要素と、純粋に「好き」だと感じた部分を制作研究として整理・記録するためのものである。ナカデミー賞における作品研究コンテンツとして公開しており、創作活動およびサイト運営を行うメディアの一部として広告も掲載している。

前作との関係と期待値
前作『28年後…』が非常に強く印象に残っていたため、本作には自然と高い期待を持って臨んだ。前作で物語の要素はほぼ出揃っており、設定や素材自体は豊富に用意されているように見えたが、それらの扱い方、いわば調理法が十分に機能していない印象が残った。
ジミーズのビジュアルと趣味性
黒ジャージに金のネックレスというジミーズのジミーのスタイルは好みだ。カルト集団としての記号性も含め、この見た目そのものはかなり好きで、自分でも真似してみたいと思える造形だった。
しかしジミーはあの人物像でよく集団を洗脳できていたな、という違和感が最後まで残る。例えば映画『シャドウズ・エッジ』の敵であるレオン・カーファイのように、圧倒的な強さや恐怖が明確に示されていれば納得もできるが、ジミーの場合はホラや言葉だけで人を従わせているように見えてしまう。
物語上、彼らがいずれ滅びる存在であることは理解できるものの、それを差し引いても、支配者としての説得力や怖さが十分に積み上がっていない。この物足りなさが、ジミーズという集団全体の印象を弱めている。
白骨の神殿のドクター描写
白骨の神殿のドクターについては、前作である程度人物像は把握していたつもりだった。ジミーに脅されていたのか、それとも単調な終末の日常に飽き飽きしていたから脅されたふりをしたのか。動機はどちらでもよいが、いずれにしても、あのノリノリな悪魔のダンスを踊る場面は受け入れづらかった。観ているこちらが恥ずかしくなる感覚が強く、早く終わってほしいと思ってしまった。
アルファの治療後と電車のシーン
治療を受けたアルファが人間に戻りつつも、過去の記憶の中から現実へ引き戻され、電車の中でバトルへとなだれ込む場面は好きだ。回想と現在が切り替わる流れが自然で、この作品の中では感覚的にしっくりくるシーンだった。
シリーズとの接続と全体印象
ラストで一作目の『28日後…』のキリアン・マーフィへとつながる構造自体は悪くない。ただ、それを含めても、この作品全体を「好きな一本」として受け取るには至らなかった。印象が平均的に落ち着いてしまったのは、前作があまりにも完成度の高い作品だったことの反動が大きいと考えている。



